Spirとクロノックの日程調整ツールを比較
Spirとクロノックを、無料プランの範囲、2025年9月のプラン改定、対応カレンダー、調整タイプ、カレンダー間同期、料金で公平に比較します。2026年7月時点の情報です。
Spir(スピア)は、投票型や複数人調整など多彩な調整タイプを持つ国産の日程調整ツールです。株式会社Spirが運営し、公式サイトでは40万人の利用実績を掲げています。カレンダーを軸にチームの予定を横断的に扱う「カレンダープラットフォーム」的な設計が特徴です。
クロノックも、カレンダーの空き時間をもとに日程調整リンクを作れるサービスです。予約ページ、候補日時のテキスト共有、カレンダー間の予定同期、予約後の管理を、GoogleカレンダーとMicrosoft Outlookカレンダー(Microsoft 365)中心の個人・小規模チーム向けに軽くまとめています。
この記事はクロノックのオウンドメディアに掲載していますが、機能比較を誤ると信頼を損ないます。この記事の情報は2026年7月10日時点のものです。 Spirの公式料金ページ・公式ヘルプと、クロノックの公開機能をもとに整理していますが、料金や機能は更新されている可能性があるため、導入前には必ず各サービスの最新ページを確認してください。
先に結論
投票型・手動候補・グループ択一など多彩な調整タイプを使いたい、チームでカレンダーを横断的に共有したいなら、Spirが有力です。条件分岐フォームや3社間調整(先行トライアル)など、チーム・法人向けの調整機能も継続的に強化されています。
一方で、個人や小規模チームで低価格に始めたい、カレンダー間で予定を同期してダブルブッキングを防ぎたい、予約履歴や連絡先まで一緒に管理したいなら、クロノックが合います。
| 選びたいサービス | 向いている状況 |
|---|---|
| Spir | 投票型や多彩な調整タイプが必要。チームでカレンダーを共有したい。法人向けのセキュリティ要件がある。 |
| クロノック | Google / Outlook(Microsoft 365)カレンダー中心の個人・小規模チーム。カレンダー間の予定同期、候補日時の仮押さえ、予約後の管理まで低価格にまとめたい。 |
比較早見表
| 観点 | Spir | クロノック |
|---|---|---|
| 対応カレンダー | Googleカレンダー、Outlookカレンダー | Google / Outlook(Microsoft 365の職場・学校アカウント) |
| カレンダー連携 | 複数カレンダー・複数アカウント連携をFreeプランから利用可 | 複数のGoogle・Outlookカレンダーを連携し、まとめて空き時間判定。Freeプランから利用可 |
| 無料プラン | 空き時間リンク3つまで、利用人数2人まで。無制限の日程調整、投票型、候補日時のテキスト書き出し、Slack通知 | 1ユーザー、1予約枠、予約ページ、複数カレンダー連携、空き時間の自動検出、Zoom・Slack連携 |
| 調整タイプ | 1対1、全員参加、誰か1名(優先度・均等アサイン)、グループ択一、手動候補、投票型、3社間調整(先行トライアル) | 予約枠、複数人の日程調整、候補日時のテキスト共有。Round-robinなどは今後対応予定 |
| 候補日時テキスト | 候補日時のテキスト書き出しをFreeプランから提供 | 候補日ツールで候補日時テキストを作成。Proプランで仮押さえも可能 |
| カレンダー間の予定同期 | 機能として提供なし | Freeプランで単方向・予定ありのみの同期ルールを1件。Proプランで複数ルール・双方向・予定名や説明の同期 |
| 埋め込み・Webhook・質問フォーム | Teamプラン(2025年9月25日のプラン改定でFreeプランから移動) | 予約ページはFreeプランから。CRM・チーム管理はProプラン |
| 予約後の管理 | 調整の確定・通知が中心 | Proプランで予約履歴、連絡先管理、CRM |
| 言語対応 | 日本語、英語 | 日本語UI、日本語サポート。英語、繁体字などにも対応 |
| 料金 | Freeプラン ¥0、Team 年払い¥1,200/月・月払い¥1,500/月(1シート、税抜)、Enterpriseは要相談 | Freeプランは¥0。Proプランは月額¥980/ユーザー、年額¥9,000/ユーザー(実質月額¥750) |
Spirの強み
Spirの一番の強みは、調整タイプの多様さです。
公式料金ページによると、1対1、参加者全員の空き時間での調整、チームの誰か1名(優先度や均等アサイン)、複数グループからの択一、手動での候補指定、そして投票型まで、日程調整のパターンを幅広くカバーしています。現在は3社間調整機能の先行トライアルも案内されており、複数社が関わる商談・面談の調整に踏み込んでいます。
複数カレンダー・複数アカウントの連携をFreeプランから使える点も実務的です。GoogleカレンダーとOutlookカレンダーの両方に対応するため、所属組織をまたいだ調整がしやすい設計です。候補日時のテキスト書き出しもFreeプランに含まれており、リンクを送りにくい相手への配慮もあります。
チーム利用では、閲覧権限を設定できるカレンダー共有ビューで、メンバーの予定を横断的に確認しながら調整できます。ISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得しており、Enterpriseプランではセキュリティ審査対応や導入サポートも提供されるため、法人導入時の要件にも配慮されています。
特に便利なのは、次のようなケースです。
- 投票型や手動候補など、相手に合わせて調整方法を変えたい
- チームメンバーの予定を1つのカレンダービューで見ながら調整したい
- 複数社が関わる日程調整が多い
- 法人としてセキュリティ審査や導入サポートを重視する
Spirで注意したいこと
Spirは2025年9月25日に料金プランを改定し、シート課金制と年払い契約を導入しました(公式ヘルプ)。同時に、Freeプランの機能範囲も見直され、Webサイト埋め込み、Webhook連携、質問フォーム、予定名のカスタマイズ、確定後リダイレクト、代理での予定編集・削除などがTeamプラン限定になりました。
現在のFreeプランは、空き時間リンク3つまで・利用人数2人までです。無制限の日程調整や投票型は引き続き無料で使えるため、個人が基本的な調整を行う分には十分ですが、埋め込みやWebhookを含む運用を無料で続けたい場合は、この改定の影響を確認する必要があります。
また、カレンダー間で予定をコピー・同期する機能はありません。Spirのダブルブッキング防止は連携カレンダーの空き時間を参照する方式であり、仕事用カレンダーの予定を個人用カレンダーへ「予定あり」として反映するような使い方は対象外です。予約後の履歴・連絡先管理も、Spirの主目的ではありません。
導入前に確認したい点は次のとおりです。
- Freeプランの範囲(リンク3つ・2人まで)で足りるか、Teamプランの価格に見合うか
- 埋め込み・Webhook・質問フォームが必要かどうか
- カレンダー間の予定同期が必要ないか
- 予約後の履歴・連絡先管理を別ツールで行う運用でよいか
これらは欠点というより、チーム・法人向けの調整プラットフォームへ軸足を移しているサービスとしての設計判断です。多彩な調整タイプとチーム機能に価値を感じるなら、Teamプランの価格には理由があります。
料金比較
Spirの料金は税抜表示です。2026年7月時点の公式料金ページでは、Freeプランは¥0、Teamは1シートあたり年払い¥1,200/月・月払い¥1,500/月で、登録後30日間は無制限のお試し期間があります。
| サービス・プラン | 料金 |
|---|---|
| Spir Freeプラン | ¥0(空き時間リンク3つ、利用人数2人まで) |
| Spir Team | 年払い¥1,200/月、月払い¥1,500/月(1シート、税抜) |
| Spir Enterprise | 要相談 |
| クロノック Freeプラン | ¥0 |
| クロノック Proプラン | 月額¥980/ユーザー、年額¥9,000/ユーザー(実質月額¥750) |
有料プラン同士では、クロノックProプラン(年払い実質¥750/月)はSpir Team(年払い¥1,200/月・税抜)より低い価格帯です。ただし機能の方向性が異なります。Spir Teamは調整タイプの多様さ、チームカレンダー共有、条件分岐フォームなど「調整の高度化」に、クロノックProプランはカレンダー間同期、候補日時の仮押さえ、CRM・予約履歴など「カレンダー運用と予約後の管理」に価格が割り当てられています。
クロノックの強み
クロノックの強みは、GoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)を中心とした日程調整を、空き時間判定から予約後の管理まで低価格に一続きで扱えることです。
Freeプランでは、1ユーザー・1予約枠で、予約ページの作成、複数カレンダー連携、空き時間の自動検出を使えます。
クロノックの予約ページでは、連携したカレンダーの予定をもとに、予約できる時間だけを表示します。
カレンダー間の予定同期でダブルブッキングを防ぐ
クロノックでは、カレンダー間で予定同期ルールを作れます。同期はGoogle↔Google、Outlook↔Outlookに加え、Google↔Outlookのクロス同期にも対応しています。Freeプランでも単方向・「予定ありのみ」のルールを1件作成でき、Proプランでは複数ルール、双方向、「予定名のみ」「予定名と説明」の表示まで扱えます。プライベートの詳細を職場に見せずに時間だけをブロックできます。
カレンダー間の予定同期では、同期方向と同期先に出す情報量を設定できます。
空き時間の参照だけでなくカレンダーそのものを整えたい場合、日程調整と同期を1つのツールで扱える点はクロノックの特徴です。
候補日時の仮押さえで返信待ちのリスクを減らす
Spirにも候補日時のテキスト書き出しがありますが、クロノックProプランでは提案した候補日時の仮押さえまで行えます。返信を待つ間に別の予定が入ってしまう、日程調整で起きがちなすれ違いを減らせます。
候補日時をテキストで共有し、Proプランでは仮押さえで時間を確保できます。
予約後の履歴・連絡先も同じツールで管理できる
クロノックProプランには、予約履歴、連絡先管理、メモといったCRM的な機能が含まれます。フリーランスや小規模チームが、誰といつ会ったか、次に何を話すかまでを日程調整と同じ場所で扱いたい場合に向いています。
クロノックで注意したいこと
クロノックはGoogleカレンダーに加えてOutlookカレンダーにも対応していますが、クロノックのOutlook連携で利用できるのは、Microsoft 365の職場または学校アカウントです。個人用Microsoftアカウント(Outlook.comなど)は、Microsoft側のAPI仕様の制約により利用できません。また、iCloudカレンダーには対応していません。
投票型の調整機能もありません。複数人で候補日を出し合って決める場面が多いなら、Spirの投票型が向いています。また、FreeプランのリンクはSpirの3つに対してクロノックは1予約枠なので、無料のまま複数のリンクを使い分けたい場合はSpirに分があります。
導入前に確認したい点は次のとおりです。
- 連携したいカレンダーがGoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)で足りるか
- 投票型・グループ択一・3社間調整が必須ではないか
- チームのカレンダー共有ビューが必要かどうか
- カレンダー間同期、仮押さえ、CRMに価値を感じるか
どちらを選ぶべきか
| 状況 | 選びやすいサービス |
|---|---|
| 投票型・手動候補など調整タイプを使い分けたい | Spir |
| Outlookカレンダーも空き時間判定に含めたい | Spir、クロノック(Microsoft 365) |
| チームでカレンダーを横断共有しながら調整したい | Spir Team |
| 複数社間の調整が多い | Spir(3社間調整トライアル) |
| 法人のセキュリティ審査・導入サポートを重視 | Spir Enterprise |
| Googleカレンダー中心で低価格に始めたい | クロノック |
| カレンダー間で予定を同期してダブルブッキングを防ぎたい | クロノック(Freeプランで1件、複数ルールはProプラン) |
| 候補日時の仮押さえで時間を確保したい | クロノック Proプラン |
| 予約履歴・連絡先も一緒に管理したい | クロノック Proプラン |
まとめ
Spirは、調整タイプの多様さとチーム向けのカレンダー共有を軸にした、完成度の高い日程調整プラットフォームです。2025年9月のプラン改定以降はチーム・法人利用に軸足を移しており、その方向の要件を持つ組織には有力な選択肢です。
クロノックは、GoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)を対象に、複数カレンダーの空き時間判定、カレンダー間の予定同期、候補日時の仮押さえ、予約後の管理までを個人・小規模チーム向けの価格にまとめたツールです。
多彩な調整タイプとチーム機能ならSpir。Googleカレンダー中心で、同期・仮押さえ・予約後管理まで低価格にまとめたいならクロノック。この軸で選ぶと、選び間違いを避けやすくなります。


